Q.なんとなく落ち込みやすい時期、どうすれば?
最近、理由ははっきりしないのに
「なんだか気分が沈みやすいな…」
「前よりイライラしやすくなった?」
と感じることはありませんか。
仕事もプライベートも、特別なトラブルがあるわけではない。
でも、ふとしたことで落ち込んだり、人と比べて自己嫌悪になったり——。
そんなとき、「私のメンタルが弱いからだ」と責めてしまいがちですが、実はその“落ち込みやすさ”の背景には、ホルモンバランスや体の変化 が静かに関わっていることも多いんです。
A.感情とホルモンは、思っているよりずっとつながっています
気分の浮き沈みは、心だけの問題ではなく、からだのリズムとも深くつながっています。
- 月経前になるとイライラしやすい
- 季節の変わり目に、なんとなく気分が落ちる
- 40代後半〜50代くらいから、「理由のない不安」が増えてきた
こうした変化の背景には、女性ホルモンのゆるやかな変動や、自律神経の乱れ、睡眠の質や血糖値の波など、いくつもの要素が関わっています。
「やる気が出ない私がダメなんだ」ではなく、
“今のからだの状態が、心の感じ方に影響しているだけかもしれない”
と視点を少し変えてみるだけで、自分への責め方がやわらぎます。
① まず、「落ち込みやすい時期」を観察してみる
最初の一歩は、 “なんとなく”を、少しだけ具体的にしてみること。
- どんなタイミングで落ち込みやすいのか?
- 月経前/月経中?
- 仕事の繁忙期が続いたあと?
- 季節の変わり目(春・秋・梅雨)?
- どんなシーンで気分が下がることが多いか?
- 朝起きたとき
- 通勤中
- 夜、一人になったとき

手帳やスマホのメモに、「今日の気分/体調」を一言だけ残してみるのもおすすめです。
例)
- 「★ なんとなく不安/眠り浅い」
- 「◎ 気分軽め/よく眠れた」
数週間〜1か月ほど続けてみると、「このあたりの時期、いつも落ち込みやすいかも」という “自分だけのパターン” が見えてきます。
② 心のケアだけでなく、「からだ側からできること」も
落ち込みやすい時期がなんとなく見えてきたら、その前後の数日を、 “自分をやさしく扱う期間” と決めてしまいましょう。
たとえば——
- 無理な予定を詰め込みすぎない
- 夜遅くまで作業しない日を意識してつくる
- カフェインや甘いものを摂りすぎていないか、少し意識してみる
- ぬるめのお風呂や、軽いストレッチで、からだを「ゆるめる」時間をとる
ホルモンや自律神経は、睡眠・血糖値・栄養・ストレス の影響を受けやすいので、
「気持ちをなんとかしよう」と力むよりも、“からだ側の土台を少しだけ整える” ことが、結果的に気分をやわらげてくれることがあります。
③ 「私は弱いから」ではなく、「今は波の“谷”にいるだけ」
ホルモンの変動も、感情の波も、本来は「悪いもの」ではなく、リズムの一部です。
- 波の“谷”にいるとき
→ いつもより落ち込みやすい・疲れやすい - 波の“山”にいるとき
→ 前向きなアイデアが浮かぶ・行動しやすい
大事なのは、
“谷のときの自分”を、できるだけ傷つけないこと。
「こんな自分じゃダメだ」とダメ出しを重ねるよりも、「今は、からだも心も“おやすみモード”なんだな」と理解してあげるだけで、ふっと力がぬけていきます。
④ それでもつらいときは、ひとりで抱え込まなくて大丈夫
落ち込みや不安が長く続いたり、日常生活に支障が出ていると感じるときは、早めに専門の医療機関に相談することも、とても大切です。
「こんなことで受診していいのかな?」と思うくらいの段階で相談して大丈夫。からだの状態をチェックしながら、心の状態も一緒に整えていくほうが、回復はスムーズです。
おわりに:感情×ホルモンの“つながり”に気づくことから
なんとなく落ち込みやすい時期は、「私がダメだから」ではなく、
“感情とホルモン(からだ)のつながり”に
気づいてほしいサイン
なのかもしれません。
自分を責めるかわりに、
- 私のからだは、今どんな状態なんだろう?
- 少しでもラクになるために、今日できる小さなことは何だろう?
と、そっと問いかけてみてください。
ジャンヌでは、精密栄養学や星のリズム(インド占星術をベースに♬)も参考にしながら、「こころ」と「からだ」の両方から整えていくヒントをこれからもお届けしていきますね。



