冬至前、静かな内省の時間

2025-12-13

冬至前の空気には、どこか“音が吸い込まれる”ような静けさがあります。
仕事も家のことも回していて、ちゃんとやれているはずなのに、ふと立ち止まると「この先どうしたいんだろう」がぼんやりする——そんな人に、今日は書きます。

忙しさは相変わらずでも、外が少し静かになると、内側の小さな違和感が目立ってくる。今日はその違和感を「気のせい」で片づけず、身体のサインとして整理する時間にしてみませんか。

精密栄養学では、体調は“気分”というより、いくつかの再現性のあるサインとして捉えます。たとえば、午後の眠気、甘いものへの渇望、夜中の覚醒、便通の乱れ、肌の乾燥。これらは気合い不足ではなく、血糖の波・睡眠の質・腸内環境・ストレス応答などが絡み合った結果として起きがちです。

一方アーユルヴェーダでは、晩秋〜冬は乾きや冷えが強まりやすく、心身が“散りやすい”季節。ここで大切なのは、何かを足して盛り上げることではなく、温めて、潤して、落ち着かせること。冬の内省は「反省会」ではなく、「整えるための観察」です。

そしてもうひとつ。整えるうえで、意外と効いてくるのが“境界線”。
以前の私は、頑張りたいほど予定も情報も抱え込んで、知らないうちに自分の余白を使い切っていました。
今は、整えるために「ここまで」と線を引くことを、生活の技術として大事にしています。
境界線は冷たさじゃなくて、回復のための設計。

じゃあ何をすればいい?

食後3時間だけ、“体感メモ”を取る。
朝食か昼食のあとに、次の3つを短くメモしてください。

  • 眠気は出た?
  • 集中は続いた?
  • 口寂しさは来た?

たったこれだけで、「私の不調」は性格や根性ではなく、整えられるサインとして見えてきます。内省が“ぐるぐる考える時間”ではなく、“自分を取り戻す時間”に変わっていきます。

(余力があれば:温かい飲み物にする/夜は軽め・温かめにする、など“温める選択”をひとつ足すと、季節にはより合います。)

冬至前の静けさは、頑張るための圧ではなく、整えるための余白。読み終えたら、ひとつ深呼吸して——「今日はこれだけでいい」と思える状態で、日常に戻れますように。

もしこの“体感メモ”を手がかりに、あなたのサインを一緒に整理して、冬のセルフケアを組み立てたい人は、「冬の体調と生活習慣を整理するセッション」へどうぞ。お問合せページよりメッセージをお願いします。

※本コラムは医療行為ではなく、日々のセルフケアや生活習慣の見直しをサポートするための考え方として取り入れています。治療中・服薬中、または症状が強い場合は医療機関へご相談ください。

 


カテゴリー : コラム
タグ : 
作成者 : etovalite

・“My”ではなく”A””The”と捉えてみたら?

相手を否定はしていないんだけど、相手への自身の対応にネガティブフィーリングが含...

・あぁそうだそうだ、それだけでいいんだ

今朝も夫のシェアをただ聴く。 悩んでも悩んでも答えが見つからない時ってあ...

・コーチングに出会えて心の変化を感じたこと (ラニカイさん)

●コーチングとの出会い 私がコーチングを知ったきっかけは以前、同じ会社で働き仲...

・自分らしく働いて笑顔になれるスケジュール管理術 その④~執着を捨てて、やらないことを決める~(門屋綾さん)

『この地上で過ごせる時間には限りがあります。本当に大事なことを本当に一生懸命でき...

・休暇を取ることに罪悪感を持たない!(ソフィアさん)

組織で働いてると長期休暇が取りづらいと思っていた。 休みを取ることで、みんなに...